誰にも

気がついたら前の更新から2年が経っていて

誰にも知られることのない、細やかで密かなこのブログは

私自身の記憶の中からも薄れていた。

 

昨晩、ふと思い返し読んでみたところ

案外いいことあいてあるね、昔の私って大人だなとか

満たされた気持ちになったので、ゆるくまた書いてみようと思う。

 

色々なことがあった2年だった。

引っ越しをした、社会人になった、

一人旅ができるようになった、観た映画は1000を超えた、

何度も恋をした。

 

「きっと半年も続かないよ」と言われた、

全く興味のなかったゲームを作る仕事も、2年目になった。

ちゃんと仕事として、文章を書くことは、続けている。

しつこいくらい優しくて、諦めさせてくれない人たちに出会い

ハッピーエンドを信じられなかった私は、

幸せな結末の映画を好むようになった。

今、幸せの中にいる自分がたまらなく好きだ。

 

誰にも言えずに泣く日だって、たくさんある。

悔しくて怒りが止まらない日ばかりだ。

自分を信じられなくて心から嫌いになることもある。

捨てたいものばかりで、でも手放したくないものばかりの毎日で

情けなくて笑えてくる。

 

それでも幸せだと言えるのは、

24年間諦めずに52Hzの声を発してきた私の努力のおかげなのだと

胸を張って言える。

きっと大丈夫、いつかまた深い夜に落ちても

温かいミルクを入れて、ふかふかの布団に潜ることが私にはできる。

夜が明けるまで話を聞いてくれる人たちがいる。

 

2年後、ひょっとしたら半年後には

今隣に居る人たちがいなくなっているかもしれない。

私自身が世界から消えているかもしれない。

それでも、私の映画はハッピーエンドだから大丈夫。

 

有名になれなくても、誰に知られなくても

ささやかで幸福なこの日々が、この私が続いていきますように。

 

そんな日でした。