紙パックのリプトンは最強の兵器

体調をひどく崩した。

熱と腹痛にうなされる日々の中で久しぶりに文章を書く。

 

色んなことを書こうと思いながら

なんだか余裕のない日々を過ごしていたら

もう夏がそこまで来ている。

 

時間は私たちの想像よりも

ゆっくりなようでとても早い。

その時々で感じたことをしっかりと形にしておかないと

言葉は流れて思いは消えていく。

 

制服に身を包んでリプトンの紙パックを飲む女子高生は

ジャージ姿で校舎から出てくる男子高校生は

間違いなく世界で一番強い。

私にもそんな時があって、あれから何年も生きてきたのに

あの頃より弱くなってしまった。

 

自分は何者にでもなれると疑いなく信じていた

そんな日々において私は世界で一番強い女子高生だった。

大声で叫びながら走ることも

昼下がりの教室で汗を流すペットボトルと無為な時間を過ごすことも

思い出せないくらい下らないことでバカみたいに笑うことも

だんだんとできなくなっていて

向こう見ずに歩いて生きていた日々は

地図を片手に安全に間違いのないように生きる日々へと変わる

 

多分それが大人になるということで

悲しいけれど切ないけど

受け入れるしかないんだと思う

 

残したいもの、お別れするもの。

しっかり見極めて取捨選択をして生きて行く

そんな年齢にもうなっている。

私は一体何を選んで何とお別れするのか。

考えないと、いけないなあ。

 

そんな日でした。